SCOAには言語や数理・英語など様々な科目がありますが、その中でも言語は特に頻出です。
※「SCOA総合適性検査とは?対策方法や例題・試験の種類などを完全解説!」もぜひ参考にしてください。
今回はSCOAの受検回数=100回超・日本で一番SCOAに詳しい私ナオトがSCOAの言語の問題例や対策方法など、SCOAの言語について徹底解説していきます。
本記事を読めばSCOAの言語のすべてがわかります。
SCOAを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ最後までお読みください。
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SCOAの言語の出題範囲と問題例
SCOAにはSCOA-AやSCOA-Fなど受検者の学力を測定する能力検査と、受検者の性格の特徴を測定する性格検査(SCOA-B)がありますが、言語は能力検査で必ず出題されます。
※SCOAの種類の詳細については「SCOAは何問?100分で120問?SCOAの種類ごとに解説!」をご覧ください。
SCOAの言語の出題範囲は以下の通りです。
- 語句の意味(言葉の意味、四字熟語・故事成語、ことわざ・慣用句、漢字、空欄補充)
- 長文読解
それぞれについて詳しく解説していきます。
語句の意味
語句の意味は一言でいうと知識問題です。
SCOAの言語では誤謬率が計測されないので、わからない・知らない問題が出題されたとしても必ず勘で回答するようにしてください。
※誤謬率の詳細を知りたい人は「SCOAは全部埋めるべき?誤謬率は計測されない?される科目もあるのでご紹介します」をご覧ください。
【例題(言葉の意味)】
次に示す言葉の意味で、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
欺瞞
- 誤解されること
- あざむきだますこと
- 手を抜くこと
- 見くびってからかうこと
- 偶然得た幸福のこと
【解答&解説】
正解は2・・・(答)です。「欺瞞」は「ぎまん」と読みます。
「欺」も「瞞」も、あざむく・だますという意味です。
※「SCOA練習問題・例題124問無料!問題数日本一!言語・英語など全科目対応!」もぜひ合わせてご覧ください。
【例題(四字熟語)】
次に示す四字熟語の意味として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
一日千秋
- 一生に一度の縁
- 運命を共にすること
- 待ち焦がれること
- たいへん長いこと
- 時間の価値が尊いこと
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
「一日千秋」は「いちじつせんしゅう」と読み、非常に待ち遠しい、ある物事や人が早く来てほしいと願う情が非常に強いという意味を持ちます。
※「SCOAで四字熟語・ことわざ・漢字問題は出ます!例題とよく出る語句をご紹介」もぜひ参考にしてください。
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【例題(故事成語)】
次に示す故事成語の意味として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
李下に冠を正さず
- 美味しいものに目がない
- 悪政を見て見ぬふりをする
- 自分の意見を持たずに流される
- 疑われやすい言動は避けるべき
- 為政者の汚職
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
「李下に冠を正さず」は、李の木の下で冠をかぶりなおすと、実を盗むのではないかと疑われることから、そのような疑われる行為はしない方が良いとの意味です。
【例題(ことわざ・慣用句)】
次に示す言葉の意味で、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
さじを投げる
- 改善の見込みがないと断念する
- 運命に身をまかす
- 後始末をしないこと
- 自分の能力以上のことを処理できない
- 一か八にかけること
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
さじを投げるの原義は、薬の調合のためのさじを医者が投げ出す(治療の方法がないと診断する)ことで、改善の余地がないと断念することを意味します。
【例題(漢字)】
次に示す漢字の読みで、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
- 工面(こうめん)
- 辛辣(しんれつ)
- 会釈(かいしゃく)
- 相克(そうかつ)
- 陽炎(かげろう)
【解答&解説】
正解は5・・・(答)です。
1〜4の正しい読みは以下の通りです。
- 工面(くめん)
- 辛辣(しんらつ)
- 会釈(えしゃく)
- 相克(そうこく)
【例題(空欄補充)】
次の空欄にあてはまる語句として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
【 】の尾を踏む
- 獅子
- 虎
- 象
- 猫
- 豹
【解答&解説】
正解は2・・・(答)です。
「虎の尾を踏む」は極めて危険なことをすることを意味します。
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長文読解
長文読解は与えられた長文をもとにして設問に回答する問題です。
SCOAの言語では長文読解でどれだけ時間を使えるかがポイントです。
【例題】
次の文章を読んで後の問いに答えなさい。
色は区別のためにある。さらに区別を越えて美しい。ヒ トの眼からはそのようにえるのだが、他の動物もわれわれと同じように色を見ているのだろうか。たとえば千変バンカの花の色は、動物たちに見分けられるときに、彩りの魅力をもつものと感じられているのであろうか。
多くの哺乳類は色覚の恩恵に与らず、色は明暗の区別だけで、彩りとしては見分けられないらしい。だが、花に群がる昆虫の眼には色覚があるといわれる。ハチやアブは花が好きだ。蜜をとるためであるが、あたかも自分たちの好む色の花に集まっているようにも見える。昆虫の眼が複眼で、形についてはかなりよい外界像を見ている可能性があるらしいことを前に述べた。色についてはどうであろうか?
ミツバチには赤い花の色は見えないのだ、と昆虫学者は言っている。ヒトの眼に赤色と見える色は、ミツバチには見えないらしい。では何色と見えるのだろうか?ミツバチの色感度域はヒトとは違い、彼らに見える波長範囲の大きさはわれわれと同程度でも範囲がズレている。彼らには赤色が見えない上に、黄色と黄緑色の区別がつかないといわれる。ちなみにこの二色はわれわれにはよく区別でき、メンデルが遺伝の実験をしたエンドウ豆の形質の目印の一つだった。
【 】、ミツバチの眼は紫外部分にも感度をもつので、ヒトの眼が感じられない紫外線域がミツバチ紫というような一つの色相を当てることのできる色として見えるという。われわれには奇妙に感じられるが、紫外線域が見えるのは動物界では異例のことではないようだ。昆虫仲問のチョウやアリが紫外線域に感度のある眼をもっているし、ニワトリなど鳥にも紫外線域に感度のいい眼をもつものがある。
見えないはずの赤色やオレンジ色の花に、まるで見えているようにミツバチが集まるのには理由がある。蜜のあり場所に、紫外線がつくるマークがはっきりと見えるからである。花びらには蛍光物質(紫外線が当たると色として見える物質。色ペンのマーカーなどに使われている蛍光色がその例)が含まれていて、だいたい中心近くの所にパターンをつくっているので、花蜜の所在地を示すマーカーの役目を果たしている。われわれにたとえば赤色一色としか見えない花びらの色がミツバチたちの眼にはちゃんと色マークに塗り分けられて見え、蜜のあり場所がうまく示されているのである。
出典:小町谷朝生『眼の不思議世界』
(1)下線部「千変バンカ」のカタカナを漢字にしたとき、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
- 万化
- 万可
- 伴花
- 伴可
- 判花
(2)下線部「あたかも」を文中の意味に沿って言い換えた語句として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
- たとえば
- ほとんど
- まるで
- 意図して
- ほぼほぼ
(3)空欄にあてはまる語句として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
- もしも
- そのため
- そして
- また
- しかし
(4)本文でミツバチについて説明されていることと一致するものを、1〜5の中から選びなさい。
- 赤い花の色を見ることができる。
- 黄色と黄緑色の区別をすることができる。
- 色は明暗の区別だけで、彩としては見分けられない。
- 色感度域について人間とは波長範囲の大きさが異なるが、範囲は同じである。
- 紫外線域が、一つの色相を当てることのできる色として見える。
(5)本文に述べられていることの主旨として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
- 昆虫の眼は、人間の眼は異なるが、ミツバチが紫外部分に感度をもつように、人間よりも優れた形質を示している。
- 人間以外の哺乳類の多くは、色覚の恩恵に与らず、色は明暗の区別しかできないが、昆虫や鳥類は、人間と同様の色覚をもっている。
- ミツバチの眼は紫外部分にも感度をもつが、これは動物界では異例のことではなく、チョウやアリも紫外線域に感度のある眼をもっている。
- 多くの哺乳類は人間のように色を彩りとしては見分けられないらしいが、昆虫や鳥にも色覚と呼べる感覚をもつものがある。
- ミツバチは人間と同じ色覚をもたないが、進化の過程で、蜜のあり場所に紫外線のつくるマークが見えるようになった。
【解答&解説】
(1)正解は1・・・(答)です。「千変万化(せんぺんばんか)」種々様々に変化するという意味です。
(2)正解は3・・・(答)です。「あたかも」は、〜のようだ、などを伴って、あるものが他に似ている意味を表します。言い換えると「まるで」が該当します。
(3)正解は5・・・(答)です。
空欄の前の段落では、ミツバチには赤い色が見えない上、黄色と黄緑色の区別がつかないことが述べられています。一方、空欄の後には、ヒトの眼が感じられない紫外線域が、ミツバチ紫というような一つの色相を当てることのできる色として見える、と述べられており、見えない、見える、と反対のことが述べられているので、逆説の接続詞である「しかし」が正しいです。
(4)正解は5・・・(答)です。
(5)正解は4・・・(答)です。それぞれの選択肢の詳細は以下の通りです。
- 昆虫の眼が人間よりも優れた形質を示しているとは述べられていません。
- 昆虫や鳥類が人間と同様の色覚をもっているとは述べられていません。
- 本文は前段で動物は色をどのように感知しているのか、という問題提起をしており、これに対する答えが本文の主旨となることから、この選択肢の内容は本文と一致しますが、主旨ではありません。
- これが本文の主旨となります。
- 進化の過程で、とは述べられていません。
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SCOAの言語の対策方法は?
まず前提として、SCOAの対策に時間があまり割けない人は、言語の対策は最悪しなくても問題ありません。
SCOAの言語で出題される「語句の意味」は上記でご紹介した通り知識問題なので、直前でなんとかなるものでもありません。
よって、時間が限られている中で「語句の意味」の対策を行うのは得策ではありません。
SCOAの対策に比較的時間を確保することが可能な場合は、SCOAの問題集を購入し、その問題集の「語句の意味」パートに掲載されている四字熟語やことわざなどをひたすら暗記していきましょう。
※「SCOA問題集・参考書・対策本おすすめランキング2024!無料はある?全冊購入して検証!」もぜひ参考にしてください。
SCOAの言語対策に使える筆者のおすすめの問題集は『スイスイとける SCOA総合適性検査』です。
以下の通り筆者も実際に購入してみましたが、言語の問題数がかなり多く、SCOAで頻出の語句の意味問題もたくさん掲載されています。
※「SCOAの頻出問題・頻出英単語・頻出語句を一気にご紹介!」もぜひ参考にしてください。
ページ数は全部で311ページとなっており、言語以外の科目の問題も豊富に掲載されています。
料金は税込1,650円です。
そして、長文読解では以下2つのポイントを意識した上で問題演習を積んでいきましょう。
- 問題文を読む前に設問を読む
- 筆者が最も主張したいことは何かを意識しながら読む
まず1ですが、先に設問を読むと、問題文にどんな内容のことが書かれているのか少しは把握できますし、どこが・どのようなことが問題になっているかもつかめます。
2ですが、SCOAでは「問題文の主旨として最も妥当なものは、次のうちどれか」という問題が出題されるケースもあります。
筆者が最も主張したいことは何かを意識しながら読むことで以上の問題にも容易に対処できますし、「主たる内容」と「そうでないもの」とをはっきりと区別でき、文章全体の構成も容易に把握できます。
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今回はSCOAの言語を取り上げました。
SCOAの言語では語句の意味を素早く回答し、なるべく多くの時間を長文読解に使えるようにしましょう。