近年は選考フローにSCOAを導入する自治体や市役所が増えてきています。
なので、公務員を志望している人はSCOAの勉強・対策もしておきたいところです。
※「SCOA総合適性検査とは?対策方法や例題・試験の種類などを完全解説!」もぜひ参考にしてください。
今回はSCOAの受検回数=100回超・日本で一番SCOAを熟知している私ナオトが、SCOAと公務員試験の違いや導入する自治体が増えている理由・おすすめの参考書、合格ライン(ボーダー)などについて徹底解説します。
公務員を志望している就活生や転職活動中の社会人はぜひ最後までご覧ください。
ちなみにですが、SCOAにはたった3時間の勉強でSCOAが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
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SCOAと公務員試験の違いは?導入する自治体が増えてる理由
公務員試験は基本的に1次試験と2次試験に分かれており、多くは1次試験で筆記試験、2次試験で面接が実施されます。
筆記試験は、大きく分けて「教養試験」と「専門試験」の組み合わせで実施されます。
公務員試験の筆記試験はもともと民間企業のものに比べて難易度が高く、公務員試験向けの勉強・対策を重点的にやっておかないと合格できないものでした。
しかし、近年では地方自治体を中心に、多様な人材を確保したいというニーズが生まれており、試験の形式も昔よりは多様化しています。
具体的には、従来型の試験から専門試験を外して教養試験のみで受検できるようにしたり、教養試験そのものを受検しやすい形式のものにしたり、民間で広く使用されている試験(SPIやSCOAなど)を採用したりするところが登場していきました。
※「SCOAは市役所・自治体の導入多数!その理由や他に出題されるテストは?」もぜひ参考にしてください。
受検しやすくなってきているとはいえ、それでも1次試験時に受検者の知識や学力を試すための筆記試験を課しているところがほとんどです。
その筆記試験には、従来からある教養試験と同様の試験を課している「一般タイプ」、易しめの基礎的な知識を中心に問う「簡易タイプ」、民間で広く使用されているSPIやSCOAなどを取り入れた「民間試験タイプ」の3タイプがあります。
それぞれの詳細について解説していきます。
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一般タイプ
一般タイプの試験には、従来型の教養試験と、市役所試験などで行われている「Standard(スタンダード)」「Logical(ロジカル)」があります。
従来型の教養試験
従来型の教養試験は国家公務員、地方上級、地方初級試験(都道府県・政令指定都市の試験)、市役所上級、市役所初級試験、警察官試験などで広く行われているものでした。
公務員試験全体でみると、まだまだ従来型の教養試験を課しているところが多いです。
従来型の教養試験は「知能分野」と「知識分野」の2つから構成されています。
知能分野は、論理的な思考力が問われる「判断推理」「数的推理」「文章理解」「資料解釈」の4つで構成されています。
知識分野は中学・高校の社会・理科のような問題が出題されるもので、大きく分けて「社会科学」「人文科学」「自然科学」の3つで構成されています。
Standard(スタンダード)
平成30年(2018年)に地方自治体向けの教養試験がリニューアルされた際に、従来型と同様のものとして設定されたのがStandard(スタンダード)です。
知能分野・知識分野はともに20問ずつ出題され、試験時間は120分です。
先ほどご紹介した従来型との違いは、時事問題が多めに出題される点です。
Logical(ロジカル)
Logical(ロジカル)は知能重視タイプの試験です。
そのため、知能分野27問・知識分野13問の配点になっています。
Standard(スタンダード)と比べて判断推理・数的推理・文章理解・資料解釈などの論理的思考力を問われる問題が多く出題され、逆に自然科学の問題は出題されないのが特徴です。
知能分野については、ほとんどの出題範囲がSPIやSCOAなどの民間試験と重複しているので、Logical(ロジカル)は民間企業への就職・転職を念頭においた人でも、比較的受検しやすい形式の試験になっています。
簡易タイプ
易しめの基礎的な知識が中心で、なおかつ選択肢の少ない簡易タイプの試験としては「Light(ライト)」「社会人基礎試験」があります。
Light(ライト)
Light(ライト)は基礎的な知的能力が問われる試験です。
Standard(スタンダード)やLogical(ロジカル)よりも簡単な問題が出題されます。
試験時間は75分です。
出題形式は以下の通りで、後ほど解説する社会人基礎試験とかなり似た内容になっています。
- 社会への関心と理解=24問
- 言語的な能力=18問
- 論理的な思考力=18問
社会人基礎試験
社会人基礎試験は、その名の通り社会人を対象にした採用試験となります。
試験は職務基礎力試験と職務適応性検査の2つで構成されています。
職務基礎力試験の出題形式は以下の通りで、試験時間は90分です。先ほどご紹介したLight(ライト)とかなり似た内容になっています。
- 社会的関心と理解について問う分野=25問
- 言語的な能力を問う分野=25問
- 論理的な思考力を問う分野=25問
職務適応性検査はSPIやSCOAなどの性格検査に該当する試験です。
※「SCOA-Bは性格検査!例題や試験時間などを徹底解説!」もぜひ参考にしてください。
「積極性」「共感性」「柔軟性」「自我強度(自信)」「規律性」の項目に関して回答していきます。
試験時間は20分で、問題数は150問です。
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民間試験タイプ
上記でも解説した通り、近年は公務員試験でも民間で広く使用されているSPIやSCOAなどを採用するところも増えてきました。
SPIとSCOAの詳細は以下の通りです。
SPI
SPIは株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供しています。
SPIは大きく分けて能力検査と性格検査の2種類で構成されています。
能力検査では言語・非言語・英語・構造把握の4科目が用意されていますが、ほとんどの企業・公務員試験では言語と非言語が採用されています。
言語=国語、非言語=数学と認識していれば問題ありません。
性格検査では30〜45分かけて質問に答え、受検者の性格を「情緒的側面」「行動的側面」「意欲的側面」「社会関係的側面」の4つの側面から分析します。
性格検査では「明らかにこちらを選んだ方が有利」という選択肢もありますが、「受検先の企業や自治体または職種によってどちらが有利かが変わる」選択肢もあります。
また、性格検査は採用担当者がその結果を見ながら面接を進めることがあります。嘘をついて辻褄が合わなくならないよう、正直に回答しましょう。
SPIについてもっと詳しく知りた人は「SPIのすべてがわかるサイト」にSPIの情報がたくさん掲載されているので、ぜひ参考にしてください。
SCOA
SCOAはNOMA総研(株式会社日本経営協会総合研究所)が作成している適性検査です。
SCOAにはSCOA-AやSCOA-Fなど様々な種類があります。
※SCOAの種類の詳細は「SCOAは何問?100分で120問?SCOAの種類ごとに解説!」をご覧ください。
その中でも特に利用されているのはSCOA-Aです。
SCOA-Aは言語・数理・論理・英語・常識の5科目で構成されています。
SCOAはSPIと比べて試験範囲が広くなります。
※「SCOA-Aとは?対策方法と例題を科目別にすべて解説!」もぜひ参考にしてください。
SCOAの試験範囲が比較的従来型の公務員試験に近く、置き換えやすいということがあるからか、採用試験にSCOAを導入する自治体が増えています。
SCOAの問題を通して言えることは、1問1問の問題はそこまで難しいわけではありませんが、「とにかく範囲が広いため、対策に時間がかかり、間に合わない人が多い」ということです。
※SCOAの難易度の詳細は「SCOAの難易度は高卒レベル?難しい?例題で解説します」をご覧ください。
ちなみにですが、SCOAは比較的固いイメージの企業や団体の採用試験に使用されていることが多いです。
具体的には農協・地銀・信用金庫・市役所・県庁などがあります。そのため、このようなところを受検したいと考えている就活生や転職活動中の社会人は、受検先でSCOAが使用されているかどうかを事前に確認しておきましょう。
「SCOA採用企業一覧83選+自治体79選まとめ!あなたが興味ある企業はある?」という記事もご用意しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
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公務員志望者におすすめのSCOAの参考書
本記事の筆者は日本で一番SCOAを熟知しているSCOAマスターの自負があるので、2024年時点で販売されているSCOAの参考書を以下の通り全冊購入し、中身もくまなくチェックしました。
このパートでは、その中でも公務員志望者におすすめのSCOAの参考書を2冊をご紹介します。
1:公務員試験で出るSPI・SCOA早わかり問題集
最初にご紹介する参考書は『公務員試験で出るSPI・SCOA早わかり問題集』です。
※「SCOA問題集・参考書・対策本おすすめランキング2024!無料はある?全冊購入して検証!」もぜひ参考にしてください。
実務教育出版から販売されており、参考書のタイトルの通り1冊でSPIとSCOAの対策ができます。
各試験の特徴解説に加え、試験範囲の問題もしっかりと網羅されているのが特徴です。
あえてマイナスポイントをあげるとすれば、各分野における問題数が少ないことです。
例えば、SPIの非言語では速度算や損益算・場合の数など非常に幅広い分野から問題が出題されますが、『公務員試験で出るSPI・SCOA早わかり問題集』では各分野2〜3問程度しか例題が用意されていません。
※「SCOA練習問題・例題124問無料!問題数日本一!言語・英語など全科目対応!」もぜひ合わせてご覧ください。
各分野をしっかり・くまなく対策したい人にとっては少し物足りない参考書かもしれません。
料金は税込1,430円となっています。
2:SCOAのトリセツ
続いてご紹介するのは『SCOAのトリセツ』です。
公務員試験や公認会計士などの資格対策で有名なLECが執筆しており、掲載されている問題もSCOAの過去問にかなり近いので、かなり効率良くSCOAの対策ができます。
※「SCOAの過去問を入手する方法は2つだけ!それをご紹介します」もぜひ合わせてご覧ください。
問題数は全部で500問以上も掲載されており、解答・解説もかなり丁寧です。
『SCOAのトリセツ』を完璧に仕上げれば、公務員試験のSCOAも問題なく通過する可能性が高いです。
公務員志望の学生や社会人はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか?
料金は先ほどご紹介した『公務員試験で出るSPI・SCOA早わかり問題集』と同じく税込1,430円です。
公務員試験のSCOAの合格ライン・ボーダーは?
公務員試験のSCOAの合格ライン・ボーダーは各自治体の競争倍率やSCOAの結果と面接試験のバランスによって決定されます。
また、SCOAの結果をその後の面接試験でも考慮するところもあれば、一切考慮しない(リセット方式)ところもあるので、一概には言えません。
※「SCOAの結果はいつわかる?使い回しはできないので要注意!」もぜひ合わせてご覧ください。
なお、公務員試験でSCOAに相当する試験として教養科目があることは上記で解説しましたが、こちらの合格ラインは6割程度が多いです。
それより難易度が低いのがSCOAなので、公務員試験のSCOAなら合格ライン・ボーダー=7割程度が1つの目安と見れば良いでしょう。
「SCOAの合格ライン・足切りラインは何割?6割程度が多いです!詳細を解説」という記事もご用意しているので、ぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、SCOAにはたった3時間の勉強でSCOAが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
これは私が100回以上ものSCOA受検を通して生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
興味のある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてみてください。