SCOAとSPIの違い4つ!難易度も徹底比較してみた!

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SCOAを受検予定の人の中にはSPIの違いが気になってる人もいるでしょう。

SCOAとSPIでは出題される問題内容もかなり違うので、それぞれで別の対策が必要です。

※「SCOA総合適性検査とは?対策方法や例題・試験の種類などを完全解説!」もぜひ参考にしてください。

本記事ではSCOAを今までに100回以上受検してきたSCOAマスターの私ナオトが、SCOAとSPIの違いを徹底解説します。

問題の難易度も例題を使って比較するので、SCOAやSPIを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。

ちなみにですが、SCOAにはたった3時間の勉強でSCOAが通過してしまう勉強法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。

これは私が100回以上ものSCOA受検を通して生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

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SCOAとSPIの違いは主に4つ!

SCOAとSPIの違いは主に以下の4つです。

  1. 出題範囲の広さ
  2. 勉強時間
  3. 科目ごとに試験時間が設定されているかどうか
  4. 受検結果の使い回しができるかどうか

それぞれについて詳しく解説します。

1:出題範囲の広さ

冒頭でも解説した通り、SCOAとSPIでは出題される問題がかなり異なります。

SCOAにはSCOA-AやSCOA-Bなど様々な種類がありますが、多くの企業はSCOA-A(5尺度)を導入しています。

※SCOAの種類の詳細は「SCOAは何問?100分で120問?SCOAの種類ごとに解説!」をご覧ください。

SCOA-A(5尺度)とSPIで用意されている科目は以下の通りです。

SCOA-A(5尺度)SPI
言語言語
数理非言語
論理英語
英語構造把握
常識性格検査

ちなみにですが、多くの企業はSCOA-A(5尺度)と同時にSCOA-B(性格検査)も実施します。

※SCOA-B(性格検査)の詳細は「SCOA-Bは性格検査!例題や試験時間などを徹底解説!」をご覧ください。

SPIでは4つの受検方式(テストセンター、WEBテスティング、インハウスCBT、ペーパーテスト)が用意されていますが、英語と構造把握が出題される可能性があるのはテストセンターのみです。

※ペーパーテストでは英語が出題される可能性があります。構造把握が出題されることはありません。

しかし、SPIを導入している多くの企業は言語・非言語・性格検査の3科目を採用しています。

つまり、SCOAではSCOA-B(性格検査)も含めると6科目が出題されるのに対し、SPIは3科目しか出題さないことが多いです。

SCOAではSPIの2倍もの科目が用意されているので、SPIよりも入念な対策が必要となります。

※SCOAとSPIで出題される問題の難易度比較は後ほどご紹介します。

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2:勉強時間

先ほども解説した通り、SCOAはSPIよりも出題範囲が広いので、SPIよりも多くの勉強時間が必要となります。

特にSCOAの常識という科目では理科・社会の問題が出題されるので注意が必要です(常識の例題は後ほどご紹介します)

※「SCOA練習問題・例題124問無料!問題数日本一!言語・英語など全科目対応!」もぜひ合わせてご覧ください。

中学・高校を卒業して多くの年月が経過している人は理科・社会の知識を忘れてしまっている人が多いでしょう。

SCOAで高得点を目指すなら、その忘れてしまっている理科・社会の知識を取り戻さなければならないため、1ヶ月程度の勉強時間は確保したいところです。

※SCOAの勉強時間については「SCOAの勉強時間は?1ヶ月必要?最短3時間です!」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

一方、SPIの勉強時間の目安としては約30時間となります。

1日2〜3時間SPIの勉強をすると、2週間かかります。

SPIの勉強時間については「SPIの勉強時間は最低30時間!いつから始めるべき?3時間の勉強で9割取れる裏ワザもあります」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

3:科目ごとに試験時間が設定されているかどうか

SCOA-A(5尺度)の試験時間は一括60分です。

科目ごとに試験時間が設定されているわけではありません。

なので、極端な話ではありますが、言語の問題を解くのに50分使い、残り10分で数理・論理・英語・常識の4科目を解いても問題ありません。

一方、SPIでは科目ごとに試験時間が設定されています。

例えばテストセンター型SPIの試験時間は以下の通りです。

  • 言語=約15分
  • 非言語=約20分
  • 英語=20分
  • 構造把握=20分
  • 性格検査=約35分

4:受検結果の使い回しができるかどうか

テストセンター型のSPIの受検結果は他の企業に使い回しが可能です。

※SCOAにもテストセンターは存在します。詳しくは「SCOAのテストセンターとは?会場や対策方法・持ち物は?練習に使うのはあり?服装やメモ用紙は?」をご覧ください。

これによって、複数回SPIを受検する手間を省くことができます。

ただし、使い回せるのは前回の結果だけなのでご注意ください。

もう一度SPIを受検すると前回の結果は消滅してしまい、最新の成績に上書きされてしまいます。

※SPIの受検結果の使い回しの詳細は「SPIの結果は使い回し可能!やり方・方法は?判断基準は?WEBテスティングでもできる?」をご覧ください。

一方、SCOAでは受検結果の使い回しができませんのでご注意ください。

※詳しくは「SCOAの結果はいつわかる?使い回しはできないので要注意!」をご覧ください。

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SCOAとSPIの難易度を比較

ここからは、SCOAとSPIで出題される問題の難易度を科目ごとに比較していきます。

※SCOAの難易度については「SCOAの難易度は高卒レベル?難しい?例題で解説します」でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

SCOAの数理と論理はどちらも数学の問題なので、本記事ではSCOAの数理とSPIの非言語を比較します。

また、SCOAの常識とSPIの構造把握は出題される問題の内容がかなり異なるので、比較ができません。よって、それぞれ例題をご紹介するにとどめます。

言語

言語=国語のことです。言語はSCOAもSPIもそこまで難易度に大きな違いはありません。

【言語の例題(SCOA)】

次に示す言葉の意味で、正しいものを1〜5の中から選びなさい。

婉曲

  1. 柔軟
  2. 歪める
  3. 芸能
  4. ほのめかす
  5. 遠回し

【解答&解説】

正解は5・・・(答)です。「婉曲」は「えんきょく」と読みます。

遠回しに断ることを表す場合に「婉曲な断りをいう」などと使います。

※SCOAの言語の詳細は「SCOAの言語を完全解説!問題例・対策方法は?」をご覧ください。

【言語の例題(SPI)】

最初に示された二語の関係を考えて、同じ関係の対になるよう【 】にあてはまる言葉を選びなさい。

退嬰(たいえい):進取

うつつ:【 】

  1. 現実
  2. 体験
  3. 架空
  4. 天国

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。「退嬰」は「新しいことに進んで取り組もうとしないさま」のことです。

「進取」は「自ら進んで新しいことに取り組むこと」です。

つまり、対義語の関係にあたります。

「うつつ」は「現実、目がさめていること」です。

※SPIの言語の詳細は「SPIの言語対策・頻出分野・練習問題などを完全解説!これだけ読めば大丈夫」をご覧ください。

数理・非言語

数理・非言語は数学のことです。難易度はSCOAの方がSPIよりも易しいです。

【数理の例題(SCOA)】

箱の中のみかんを、同じ数ずつ何人かに配る。配る相手が4人、6人、9人のいずれの場合も、みかんは3個残る。みかんは最も少ない場合で何個あるか。

【解答&解説】

4、6、9の最小公倍数は36です。これに3を足した39・・・(答)が正解となります。

【非言語の例題(SPI)】

P社は男性社員の割合が60%、Q社は男性社員の割合が40%である。PとQの社員を合算すると、男性社員の割合が54%になるとき、Pの人数はQの人数の何倍か。必要なときは最後に小数点以下第二位を四捨五入すること。

【解答&解説】

Pの人数をp人、Qの人数をq人とします。

すると、男性の人数に関して0.6p+0.4q=0.54×(p+q)という方程式を立てることができます。

これを整理すると0.06p=0.14qになるので、p=q × 2.33・・・より、Pの人数はQの人数の2.3倍・・・(答)であることがわかります。

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英語

英語はSPIでは長文読解が出題されますが、SCOAでは出題されません。

なので、SCOAの方が難易度は下がります。

【英語の例題(SCOA)】

次の英単語の意味として適切なものを選びなさい。

cooperate

  1. investigate
  2. work together
  3. shut down
  4. report
  5. handling

【解答&解説】

正解は2・・・(答)です。cooperateは「協力する」という意味です。

選択肢1〜5の意味は以下の通りです。

  1. investigate=調査する
  2. work together=共に働く
  3. shut down=閉鎖
  4. report=報告
  5. handling=操作

※「SCOAの英語を完全解説!単語レベルや例題・対策方法は?」もぜひ参考にしてください。

【英語の例題(SPI)】

最初の単語と反対の意味の語を、1〜5の中で1つ選びなさい。

ancestor

  1. descendant
  2. parents
  3. citizen
  4. grandchildren
  5. relative

【解答&解説】

正解は1・・・(答)です。「ancestor」は「祖先」という意味です。

選択肢1〜5の意味は以下の通りです。

  1. descendant=子孫
  2. parents=両親
  3. citizen=公民
  4. grandchildren=孫
  5. relative=親族

※SPIの英語についてもっと知りたい人は「SPIの英語はこれで完璧!出題される形式や問題・対策方法などを一挙ご紹介」をご覧ください。

常識

SCOAの常識では理科と社会に関する問題が出題されます。

※「SCOAで常識問題・時事問題は出るので対策必須!例題や対策方法を解説」もぜひ合わせてご覧ください。

それぞれの例題は以下の通りです。

【理科の例題】

植物細胞にしか見られないものは、次のうちどれか。

  1. 核膜
  2. 染色体
  3. ミトコンドリア
  4. 葉緑体
  5. ゴルジ体

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。植物細胞にしか見られないものは葉緑体と細胞壁です。

なお、葉緑体は植物の緑色をした部分にあり、ここで光合成が行われます。

ミトコンドリアは細胞内のエネルギー発生の場で、ATPを多量に作る工場のようなものです。

ゴルジ体は細胞内で作られた各種物質を濃縮して一時的に蓄え、細胞外へ分泌するのが主なはたらきです。

【社会の例題】

ナポレオン戦争後の諸問題を討議した国際会議を何というか。同会議では、保守主義と正統主義が対立した。

  1. ウィーン会議
  2. ベルリン会議
  3. オタワ会議
  4. パリ講和会議
  5. ベルン会議

【解答&解説】

正解は1・・・(答)です。

ウィーン会議(1814年〜1815年)の結果、フランス外相タレーランの主張した正統主義がヨーロッパ国際秩序再建の指導原理として採用され、ウィーン体制が成立しました。

※「SCOAの理科・社会・化学・地理の対策方法を例題でわかりやすく解説!」もぜひ参考にしてください。

ナポレオン

構造把握

構造把握はSPIだけで出題される問題です。言語系の問題と非言語系の問題の2種類がありますが、本記事では言語系の問題のみ取り上げます。

【例題】

1〜5を文の前半と後半で述べられている2つの事柄の関係によって、グループP(2つ)とグループQ(3つ)に分け、Pに分類されるものを答えなさい。

  1. 大陸から寒気が南下して、富山県では大雪が降った。
  2. ゴールデンウィーク初日だから、新幹線は混雑しているはずだ。
  3. 夏の長雨のせいで、作物の生育が悪くなっている。
  4. 長期にわたる円高で、輸入食品が値下げされた。
  5. 14時に家を出たので、そろそろ到着するころだ。

【解答&解説】

正解は2と5・・・(答)です。

1・3・4は原因の結果の関係で、「事実」を述べているのに対し、2・5は原因と予測される結果であり、「推測」を述べています。

※SPIの構造把握についてもっと学びたい人は「SPIの構造把握とは?例題とコツもご紹介!出るかどうかを事前に判別する方法は?」をご覧ください。

🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽

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今回はSCOAとSPIの違いについて解説しました。

SCOAとSPIはまったく異なるWEBテスト(適性検査)です。対策方法もかなり違います。

SCOAの対策をすればSPIの対策はしなくても良い(逆もしかり)というわけではないので、ご注意ください。

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