適性検査のSCOAでわからない問題が出題されたとき、適当に回答して良いのか?全部埋めた方が良いのか?という疑問を持っている人もいるでしょう。
※「SCOA総合適性検査とは?対策方法や例題・試験の種類などを完全解説!」もぜひ参考にしてください。
後ほど詳しく解説しますが、SCOAでは誤謬率が計測される科目もあるため、場合によってはわからない問題を適当に回答するのはやめた方が良いです。
本記事ではSCOAを今までに100回以上も受検してきたSCOAマスターの私ナオトが、SCOAと誤謬率の関係についてわかりやすく解説していきます。
SCOAを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ最後までご覧ください。
ちなみにですが、SCOAにはたった3時間の勉強でSCOAが通過してしまう勉強法があります。
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誤謬率とは?
まず前提として、誤謬率とは何かについて解説します。
誤謬率とは回答に占める間違いの割合のことです。
例えば10問の問題にすべて回答し、3問間違えた場合は誤謬率=30%ということになります。
誤謬率が計測されるテストでは間違えた問題の数だけ点数に影響が出てしまいます。
例えば10問の問題に対して、
- Pさん=10問すべてに回答し、4問正解・6問不正解
- Qさん=10問中8問だけ回答(残り2問は未回答)し、3問正解・5問不正解
だった場合、正解数はPさんの方が多いですが、点数はQさんの方が高くなることがあります。
つまり、誤謬率が計測されるテストでわからない問題が出題されたときは無理に回答しない方が良いということになります。
逆に、誤謬率が計測されないテストでわからない問題が出題されたときは適当に(=勘で)回答するのが良いということになります。
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SCOAは全部埋めるべき?誤謬率が計測される科目とされない科目がある?
SCOAにはSCOA-AやSCOA-F、SCOA-iなど様々な種類があります。
用意されている科目も言語や数理、論理、英語、常識など様々です。
※SCOAの種類や科目の詳細を知りたい人は「SCOAは何問?100分で120問?SCOAの種類ごとに解説!」をご覧ください。
その中でも、SCOA-iで出題される「知覚の正確さ」という科目とSCOA-Cでは誤謬率が計測されるのでご注意ください。
SCOAでは「知覚の正確さ」とSCOA-C以外で誤謬率が計測されることはありません。
※SCOA-Cの詳細を知りたい人は「SCOA-C・事務能力検査とは?例題や対策本・問題集・記憶問題は?50分?」をご覧ください。
「知覚の正確さ」が出題されるSCOA-iは2020年10月に登場したかなり新しいWEBテスト(適性検査)です。
※SCOAとWEBテストの違いについては「SCOAとWEBテストの違いは?基礎能力検査とは?監視はある?」をご覧ください。
SCOA-iは自宅で自分のPCから受検する方式となっており、以下4つの科目(尺度)が用意されています。
- 言語
- 数・論理
- 空間
- 知覚の正確さ
試験時間は20分で、問題数は50問です。
※「SCOAの20分・90分・45分・120分は?出題される問題例もご紹介」もぜひ参考にしてください。
SCOA-iで出題される知覚の正確さでは、与えられた情報を正確かつ迅速に処理できるかが問われる問題が出題されます。
【例題】
以下1〜5の左右の文字・数字・記号を見比べ、左右が合致している組み合わせはいくつあるか答えよ。
- (つ き で ぐ あ) ー (つ き で ぐ あ)
- (5 3 9 2 8) ー (5 3 9 2 8)
- (ア ゲ オ キ ケ) ー (ア ゲ オ ギ ケ)
- (H J K W O S) ー (H I K W O S)
- (w k o l s a) ー (w k o l s a)
【解答&解説】
左右が同じなのは1と2と5の3つ・・・(答)です。
※「知覚の正確さ」をもっと知りたい人は「SCOA-iの知覚の正確さとは?例題や対策方法を解説」をご覧ください。
ちなみにですが、SCOA-iとSCOA-Cは比較的マイナーなWEBテスト(適性検査)なので、多くの就活生や転職活動中の社会人はこの2つを受検する機会は少ないです。
※SCOA-iの詳細は「SCOA-iとは?例題と対策方法!問題集のおすすめや空間問題とは?」をご覧ください。
したがって、SCOAでは基本的に誤謬率は計測されないという認識で問題ありません。
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SCOAはわからない問題を適当に回答しても正解する可能性がある
SCOAで用意されている科目はすべてが選択式の問題(=与えられた選択肢から答えを選ぶ問題)です。
SCOAの問題例は以下です。
【言語の例題】
次に示す言葉の意味で、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
思惟
- 主張の根幹
- 意見の概要
- 心で思い考えること
- 懐かしく思うこと
- 成し遂げようという思い
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。「思惟」は「しい」と読みます。
「惟」の字義は「思う・よく考える」です。
※「SCOAの言語を完全解説!問題例・対策方法は?」もぜひ合わせてご覧ください。
【数理の例題】
次の数字はある規則性にしたがって並んでいる。空欄にあてはまる数字はどれか。
40320、5040、720、120、24、【 】、【 】
- 12、6
- 12、4
- 8、4
- 8、2
- 6、2
【解答&解説】
与えられた数列は、÷8、÷7、÷6・・・と割る数が1つずつ減っています。
したがって、÷4、÷3した値となる6、2が正しいので、正解は5・・・(答)です。
※「SCOAの数列問題の例題と解き方のコツをわかりやすく解説」もぜひ参考にしてください。
以上の例題のようにSCOAでは選択肢が5つ用意されているケースが多いです。
つまり、わからない問題が出題されて適当に回答したとしても、20%の確率で正解する可能性があります。
SCOAでわからない問題を空欄にしたまま次の問題に進むことは絶対にやめましょう(「知覚の正確さ」を除く)
誤謬率が計測されるWEBテスト(適性検査)は?
最後に、誤謬率が計測されるWEBテスト(適性検査)として以下の2つをご紹介します。
- SPI-N
- 事務職適性検査[FT型]
それぞれの詳細は以下です。
SPI-N
SPI-Nは適性検査市場においてシェアNo.1を占めるSPIの一種で、事務職採用のためのWEBテスト(適性検査)です。
SPI-Nでは以下のような問題が出題されます。
【例題】
表をもとに文字を数字を置き換えた場合、「?」に該当する数字を求めよ。
B+D+A=C+?
A | B | C | D | E |
---|---|---|---|---|
12 | 5 | 9 | 10 | 7 |
【答え】
B+D+A=5+10+12=27です。
よって、「?」に該当する数字は27-C=27-9=18・・・(答)となります。
※SPI-Nについてもっと知りたい人は「SPI-Nとは?例題や対策方法・問題集のおすすめは?事務職志望者は必見!」をご覧ください。
事務職適性検査[FT型]
事務職適性検査[FT型]もその名の通り、事務職向けのWEBテスト(適性検査)です。
事務職適性検査[FT型]のホームページには以下の記載があります。
事務職とは、正確さが非常に重要な職種です。お金の計算など、決してミスが許されない仕事が中心になります。処理の速さももちろん望まれますが、それ以上に正確さが必要とされます。そこで、事務職適性検査では、「誤謬率」を用いて処理の正確さも測定します。
出典:株式会社日本マンパワー
誤謬率は事務職や経理職向けの適性検査で計測されるケースが多いので、これらの職種を志望している人はご注意ください。
ちなみにですが、自分が受検する適性検査で誤謬率が計測される場合は受検前にその旨が知らされるケースがほとんどです。
誤謬率が計測される適性検査でわからない問題が出題された場合は適当に回答する(=勘で回答する)のではなく、未回答にして次の問題に進むことを心がけてください。
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今回はSCOAと誤謬率の関係について解説しました。
繰り返しにはなりますが、SCOAではSCOA-iの「知覚の正確さ」とSCOA-Cのみ誤謬率が計測されます。必ず覚えておきましょう。