SCOAにはSCOA-iという種類があります。
SCOA-iでは言語、数・論理、空間、知覚の正確さという4つの問題が出題されます(後ほど詳しく解説します)
※「SCOA総合適性検査とは?対策方法や例題・試験の種類などを完全解説!」もぜひ参考にしてください。
本記事ではSCOAの受検回数=100回以上・日本で一番SCOAを熟知している私ナオトが、SCOA-iの例題や対策方法、おすすめの問題集などについて解説していきます。
これを読めばSCOA-iのすべてがわかります。
SCOAを受検予定の就活生や転職活動中の社会人はぜひ最後までご覧ください。
ちなみにですが、SCOAにはたった3時間の勉強でSCOAが通過してしまう勉強法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で内定に大きく近づきます。
これは私が100回以上ものSCOA受検を通して生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
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SCOA-iとは?例題をご紹介!空間問題も!
適性検査のSCOAにはSCOA-AやSCOA-Fなど様々な種類があり、SCOA-iはそのうちの1つです。
SCOA-iは2020年10月から開始された試験で、自宅受検型のWEBテストとなります。
※WEBテストとSCOAの違いについては「SCOAとWEBテストの違いは?基礎能力検査とは?監視はある?」をご覧ください。
専用の試験会場で受検するテストセンター型のSCOA-iは存在しませんのでご注意ください。
※テストセンターの詳細は「SCOAのテストセンターとは?会場や対策方法・持ち物は?練習に使うのはあり?服装やメモ用紙は?」をご覧ください。
SCOA-iでは以下4つの科目が用意されており、試験時間は一括20分、問題数は50問です。
- 言語
- 数・論理
- 空間
- 知覚の正確さ
それぞれの例題は以下です。
※「SCOA練習問題・例題124問無料!問題数日本一!言語・英語など全科目対応!」もぜひ合わせてご覧ください。
【言語の例題】
次に示す四字熟語の意味として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。
隔靴掻痒
- もどかしいこと
- やけになるさま
- 苦しみに耐えること
- 筋道が通っていないこと
- 心にわだかまりのないこと
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。「隔靴掻痒」は「かっかそうよう」と読み、思うようにいかず、じれったいという意味を持ちます。
「彼の答弁には、隔靴掻痒の感がぬぐえない」といった使い方をします。
※「SCOAで四字熟語・ことわざ・漢字問題は出ます!例題とよく出る語句をご紹介」もぜひ参考にしてください。
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【数・論理の例題】
以下の条件を前提としたとき、推論ア〜オのうち、確実に誤りであるものか、または与えられた条件だけでは正誤が不明であるものの記号の組み合わせの番号はどれか。
<条件>
・ミカンはリンゴと同じ値段であり、カキよりは高い
・モモはリンゴより高い
・ナシはブドウより安く、モモより高い
ア:モモが1番高い。
イ:2番目に高いのはナシである。
ウ:リンゴはブドウより安い。
エ:ブドウはナシより高く、ミカンより安い。
オ:最も安いのはカキである。
- ア・ウ
- ア・エ
- イ・エ
- イ・オ
- ウ・エ
【解答&解説】
与えられた条件を不等号、等号によって、「高い果物>安い果物」のように整理してまとめると以下のようになります。
(ミカン=リンゴ)>カキ
モモ>リンゴ
ブドウ>ナシ>モモ
以上より、ブドウ>ナシ>モモ>(ミカン=リンゴ)>カキとなります。
したがって、ア=×、イ=〇、ウ=〇、エ=×、オ=〇となります。
よって、誤りまたは不明なのはアとエなので、正解は2・・・(答)です。
※「SCOAの推論とは?解き方のポイントを例題でわかりやすく解説」もぜひ合わせてご覧ください。
【空間の例題】
図のような立方体を、辺AEの中点P、点B、辺EHの中点Qの3点を通る平面で切断するとき、切断面の図形はどれか。
- ひし形
- 台形
- 平行四辺形
- 長方形
- 正方形
【解答&解説】
立方体の切断に関する問題の解き方は以下の3ステップです。
- 同一平面上の点を結ぶ
- 平行な面にできる線は平行に描く
- 1と2でできなければ線を延長して角を作る
まずは1より、点Bと点P、点Pと点Qは同一平面上なので結びます。一方、点Bと点Qは結べません。
2より、面ADHEと平行な面にあるPQと平行な線を、面BCGFの点Bから引きます。
立方体を真上から見ると下右図のようになるので、PQと平行な線はBGとなります。
最後に、また1より、GQを結びます。
切断面は上左図のようになり、PQとBGだけが平行なので、できる図形は台形となります。
したがって、正解は2・・・(答)です。
※「SCOAの空間把握とは?例題で解き方をわかりやすく解説」もぜひ参考にしてください。
【知覚の正確さの例題】
以下1〜5の左右の文字・数字・記号を見比べ、左右が合致している組み合わせはいくつあるか答えよ。
- (だ い づ ん お ひ) ー (だ い づ ん お ひ)
- (2 0 9 4 1 8) ー (2 0 9 4 7 8)
- (チ ラ エ カ ミ ス) ー (チ ラ エ ガ ミ ス)
- (H U K E D B) ー (H U K F D B)
- (d s k e v n) ー (d s k e v n)
【解答&解説】
左右が同じなのは1と5の2つ・・・(答)です。
※「SCOA-iの知覚の正確さとは?例題や対策方法を解説」もぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、SCOA-iはSCOA-B(性格検査)と同時に実施されることが多いです。
SCOA-B(性格検査)の例題を知りたい人は「SCOA-Bは性格検査!例題や試験時間などを徹底解説!」をご覧ください。
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SCOA-iの対策方法
ここからはSCOA-iの対策方法について科目別に解説していきます。
まずは言語からです。
※知覚の正確さは学力が必要な科目ではないので、対策方法は割愛させていただきます。
言語
まず前提として、SCOA-iの対策に時間があまり割けない人は、言語の対策は最悪しなくても問題ありません。
SCOA-iの言語で出題される問題は上記でご紹介した知識問題(=知らないと正解できない問題)が大半なので、直前でなんとかなるものでもありません。
よって、時間が限られている中でSCOA-iの言語の対策を行うのは得策ではありません。
SCOA-iの対策に比較的時間を確保することが可能な場合は、SCOAの問題集を購入し、その問題集に掲載されている四字熟語やことわざなどをひたすら暗記していきましょう。
※SCOAのおすすめの問題集はこの後ご紹介します。
数・論理
数理=数学のことです。
SCOAの受検までに時間がない人は数理と、この後ご紹介する論理にできるだけ勉強の時間を割いてください。
SCOAの数理の出題範囲は以下です。
- 四則計算
- 一次方程式
- 二次方程式
- 不等式
- 数列
- 数的推理
1〜4は解き方を覚えている人も多いと思いますので、それに該当する人はサクッと見直して、数列と数的推理に時間を使いましょう。
※数列の例題や具体的な対策方法は「SCOAの数列問題の例題と解き方のコツをわかりやすく解説」をご覧ください。
数的推理では以下の3分野から問題が出題されます。
- 文章題
- 数の性質
- 図形
文章題では濃度問題や速度算、損益算など幅広い分野から問題が出題されます。
以下を必ず覚えておきましょう。
- き・は・じの法則(速度算の解き方)
- 溶液の濃度の公式
- 仕事算の解き方
- 旅人算の解き方
- 損益算の用語と解き方
数の性質では以下のような問題が出題されます。
【例題】
√10やπのような数を何と呼ぶか。以下から適切なものを1つ選びなさい。
- 整数
- 自然数
- 素数
- 無理数
- 有理数
【答え】無理数
SCOAを受検予定の人は以下の用語の意味を必ず暗記しておいてください。
- 実数
- 有理数
- 無理数
- 整数
- 有限小数
- 循環小数
- 無限小数
- 自然数(=正の整数)
- 負の整数
- 素数
そして、最後の図形ですが、SCOAで出題される図形問題は一定の知識が必要がないと解けない問題が多いです。
図形の具体的な対策方法については「SCOAの図形問題を例題で解説!暗記必須の11個の知識も図解でご紹介!」をご覧ください。
そして、SCOAの論理では以下3つの問題が出題されます。
- サイコロ
- 推論
- 判断推理
SCOAの受検までに時間がない人は推論と判断推理を重点的に対策してください。
判断推理では以下2つの問題が頻出なので、必ず解き方を覚えましょう。
※「SCOAの頻出問題・頻出英単語・頻出語句を一気にご紹介!」もぜひ参考にしてください。
【例題1】
以下の図のような道があるとき、点Aを出発して点Bへ行く最短経路は何通りあるか。
【解答&解説】
交差路またはT字路の間を1つの道として見ると、点Aから点Bに最短距離で行くためには、右に5つ、下に3つの合計8つの道を移動することになります。
よって、全部で8つの道から下に3つの道を選んだ組み合わせなので、組み合わせの公式を使って8C3=(8×7×6)/(3×2×1)=56[通り]・・・(答)となります。
【例題2】
円周上に等間隔に8個の点を取り、その中から3個の点を結んで三角形を作るとき、何個の三角形ができるか。
【解答&解説】
以下の図のように、円周上に等間隔に8個の点A〜Hをとって考えます。
8個の点のうち3個の組み合わせで三角形を作ることができます。
よって、異なる8個のものから3個を選んだ組み合わせなので、組み合わせの公式を使って8C3=(8×7×6)/(3×2×1)=56[個]・・・(答)となります。
※「SCOAの判断推理とは?問題例や対策方法を徹底解説」もぜひ合わせてご覧ください。
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空間
SCOA-iの空間では展開図の組み立てに関する問題が頻出です。
その際にはAF法が便利なので、SCOA-iを受検予定の人は必ず覚えておきましょう。
本記事では正八面体を例に取ってAF法の解説を行います。
まずは以下の図のように、正八面体の6つの頂点をA〜Fとします。
次に、以下の図のようにA↔F、B↔D、C↔Eの3組の頂点のペアを作ります。
すると、これらの3組の位置関係は以下の図のようになります。
AF法は特に正八面体の展開図の問題を解く際に便利です。
SCOA-iの対策に使える問題集のおすすめは?
現在はSCOAの問題集が本屋やネットでたくさん販売されていますが、前提としてSCOA-iの対策に特化した問題集は1冊もありません。
また、知覚の正確さの問題を掲載している問題集も1冊もありません。
※実際に、本記事の筆者は2024年時点で販売されているSCOAの問題集を以下の通りすべて購入して上記2つを確認済です。詳しくは「SCOA問題集・参考書・対策本おすすめランキング2024!無料はある?全冊購入して検証!」をご覧ください。
しかし、言語・数理・論理(空間)の問題が掲載されていない問題集は1冊もありませんので、その点はご安心ください。
また、上記でも解説した通り、知覚の正確さは学力を測定するための科目ではないので、知覚の正確さは対策なしで本番に挑んでも特に問題ありません。
その上で筆者がおすすめするSCOA-i(言語、数・論理、空間)の対策に使えるおすすめの問題集は『SCOAのトリセツ』です。
公務員試験の指導歴36年のLECという資格の総合スクールが執筆している問題集となっており、ページ数は全部で294ページあります。
※「SCOAと公務員試験の違いは?導入する自治体が増えてる理由や参考書のおすすめ・合格ライン・ボーダーは?」もぜひ合わせてご覧ください。
問題数は全部で500問以上も掲載されており、解答・解説もかなり丁寧です。
また、SCOAを受検するにあたって必ず覚えておきたい知識などは以下のような「まとめ表」で簡潔に掲載されているため、かなり効率良くSCOAの対策をすることが可能です。
<まとめ表の例(日清戦争と日露戦争の比較)>
日清戦争 | 日露戦争 | |
---|---|---|
時期 | 19世紀末 | 20世紀初頭 |
対戦国 | 清(中国) | ロシア |
戦勝国 | 日本 | 日本(軍事的勝利) |
条約 | 下関条約 | ポーツマス条約 |
条約の概要 | ・清は朝鮮の独立を認める ・遼東半島、台湾等の割譲 ・多額の賠償金 | ・韓国での日本の優越権承認 ・賠償金なし |
料金は税込1,430円です。SCOA-iを受検予定の人はぜひ購入を検討してみてください。
SCOA-iはカメラで監視される?
上記でも解説した通り、SCOA-iは自宅受検型のWEBテストです。
カメラによる監視はありませんのでご安心ください。
※詳しくは「SCOAは自宅受験できる場合とできない場合があります!徹底解説」をご覧ください。
自宅受検型のWEBテストで監視があるのはSCOA crossという受検方式です。
SCOA crossはテストセンターを自宅で再現したものです。
オンラインによる監視のもと自宅のPCでSCOAを受検することになります。
SCOA crossでは事前に指定された機器や室内環境の準備が必要となりますのでご注意ください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はSCOA-iとは何かについて例題や対策方法を交えながら解説していきました。
SCOAは対策なしで挑むと高得点を取ることがなかなか難しいので、必ず事前に対策をしておきましょう。