SCOA-Fとは?出題科目や試験時間・例題などを完全解説!

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SCOAにはSCOA-AやSCOA-Bなど様々な種類があります。

今回はその中でもSCOA-Fを取り上げます。

※「SCOA総合適性検査とは?対策方法や例題・試験の種類などを完全解説!」もぜひ参考にしてください。

本記事を読めばSCOA-Fとは何か・出題科目や試験時間・出題される問題などSCOA-Fのすべてがわかります。

SCOAを今までに100回以上も受検してきたSCOAマスターの私ナオトが解説しますので、就活生や転職活動中の社会人はぜひ参考にしてください。

ちなみにですが、SCOAにはたった3時間の勉強でSCOAが通過してしまう勉強法があります。

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SCOA-Fとは?出題科目と試験時間をご紹介

SCOA-Fは受検者の学力を、1科目ずつ精密に測定するための試験です。

科目ごとに時間を区切って実施されます。

SCOA-Fには3尺度版と4尺度版の2種類があり、それぞれで出題される科目と試験時間は以下の通りです。

  • 3尺度版:言語=20分、数理=15分、論理=15分
  • 4尺度版:言語=20分、数理=15分、論理=15分、英語=15分

問題数は各科目20〜25問程度です。

SCOA-Fを導入している企業はSCOA-B(性格検査)も同時に実施することが多いです。

※「SCOA採用企業一覧83選+自治体79選まとめ!あなたが興味ある企業はある?」もぜひ合わせてご覧ください。

SCOA-B(性格検査)は受検者の性格の特徴や思考の傾向を測定するための試験です。

試験は検査1と検査2の2種類が用意されています。

SCOA-B(性格検査)の詳細を知りたい人は「SCOA-Bは性格検査!例題や試験時間などを徹底解説!」をご覧ください。

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SCOA-Fの例題と対策方法を科目ごとに解説

ここからはSCOA-Fの例題と対策方法を科目ごとに解説していきます。

まずは言語からです。

※「SCOA練習問題・例題124問無料!問題数日本一!言語・英語など全科目対応!」もぜひ合わせてご覧ください。

言語

言語の出題範囲は以下です。

  • 言葉の意味(熟語・慣用句・故事成語など)
  • 長文読解

SCOAの対策に時間があまり割けない人は、言語の対策は最悪しなくても良いです。

まず、言葉の意味は以下の例題のような知識問題なので、直前でなんとかなるものでもありません。

よって、時間が限られている中で言葉の意味の対策を行うのは得策ではありません。

※「SCOAの言語を完全解説!問題例・対策方法は?」もぜひ合わせてご覧ください。

【例題】

次に示す言葉の意味で、正しいものを1〜5の中から選びなさい。

鼻であしらう

  1. 得意がって自慢すること
  2. 誇りに思うこと
  3. 他人に命令すること
  4. 出し抜いて人をあっと言わせること
  5. そっけない態度をとること

【答え】5

長文読解は以下2つのポイントだけ頭に入れておいてください。

  1. 問題文を読む前に設問を読む
  2. 筆者が最も主張したいことは何かを意識しながら読む

まず1ですが、先に設問を読むと、問題文にどんな内容のことが書かれているのか少しは把握できますし、どこが・どのようなことが問題になっているかもつかめます。

2ですが、SCOAでは「問題文の主旨として最も妥当なものは、次のうちどれか」という問題が出題されるケースもあります。

筆者が最も主張したいことは何かを意識しながら読むことで以上の問題にも容易に対処できますし、「主たる内容」と「そうでないもの」とをはっきりと区別でき、文章全体の構成も容易に把握できます。

長文読解の例題も念のため掲載しておきます。

【例題】

次の文章を読んで後の質問に答えなさい。

ある哲学者が言っていた。もしわたしたちが言葉というものをもたなかったら、ひとはいまじぶんを襲っている感情がいったいどういうものか、おそらくは理解できなかったであろう、と。これが意味するところは、言葉が、何かすでにあるものを叙述するというより、なにかある、形のさだかでないものに、はじめてかたどりを与えるということだ。【ア】ということがあるということだ。

「分かる」とは、まさに言い得て妙である。もやもやしたこと、漠然としてなにか分からないものに包まれているとき、それをいくつかの要素に区分けする。たとえばひとの感情なら、喜怒アイ楽に分ける。いやそもそも感情じたいが意志や判断と分けてはじめて、それとして同定できるものである。形なきものに形を与えるということ、そこに言葉のはたらきがある。言葉にすることではじめて存在するようになるものがあるということだ。

いったん区分けをすると、こんどはそのはざまやあわいにあるものが見えてくる。陰りやグラテーションといった濃淡も見えてくる。さらにはその裏で同時にうごめきだしている反対感情も顕在化してくる。そのようにして、心にますますこまやかな起伏や襞が、【イ】「あや」(綾・彩)が生まれるのである。言葉が心にかたどりを与えるというのは、そういうことだ。

こうして言葉が心の機微を表わすようになる。が、これは、言葉が心をじゅうぶんに表現できないというのとじつは同じことである。ひとつの言葉でそれを表わしても、それにおさまりきらないものがかならずあるからである。言葉はひとつの切り取りであり、別の切り取り方をすれば、別の表情がそこに生まれるからである。

表すもの(言葉)とそれによって表されるもの(このばあいなら心や感情)との関係は、これほど動的であり、錯綜している。あるいは、レヴィ=ストロースの言葉を借りて、意味するものと意味されるものの関係は、つねに不均衡でありつづけると言ってもよい。

出典:鷲田清一『<想像>のレッスン』

(1)空欄アにあてはまる語句として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。

  1. 言葉にしなくても分かる
  2. 言葉にしてはじめて分かる
  3. 言葉は明確な存在を補完する
  4. 感情は言葉で表現できない
  5. わたしたちは自分の感情が自分では理解できない

(2)下線部「言い得て妙である」理由として正しいものを1〜5の中から選びなさい。

  1. 「分かる」という言葉が「分かる」過程を現しているから
  2. もやもやしたことが「分かる」過程が巧妙であるから
  3. 漠然とした何か分からないものを言葉が明確にしてくれるから
  4. 感情は、意志や判断と分けることではじめて固定できるから
  5. 「分かる」という過程に言葉が重要な役割を果たしているから

(3)下線部「喜怒アイ楽」のカタカナを漢字で書いたものとして正しいものを1〜5の中から選びなさい。

(4)空欄イにあてはまる語句として、正しいものを1〜5の中から選びなさい。

  1. だが
  2. そのため
  3. なぜなら
  4. つまりは
  5. だから

(5)下線部「意味するものと意味されるものの関係は、つねに不均衡でありつづける」が意味していることとして正しいものを1〜5の中から選びなさい。

  1. 言葉で意味されることは、つねに錯綜している。
  2. 言葉で意味することは、つねに不十分である。
  3. 意味されるものはつねに意味するものより不足している。
  4. 意味するものと意味されるものとはつねに入れ替わる。
  5. 言葉の数は意味されるものより少ない。

【解答&解説】

(1)正解は2・・・(答)です。空欄を含む第1段落の後半の文章は、前半の言い換えとなっており、さらに空欄の前文では、言葉の定義をしているので、「言葉にしてはじめて分かる」が妥当です。

(2)正解は1・・・(答)です。言い得て妙であるとは、巧に言い表しているさまを意味します。「分かる」という言葉が、何を巧に言い表しているのかといえば、人が「分かる」という過程が、文字通り、「分ける」作業を伴うということが述べられています。

(3)正解は5・・・(答)です。

(4)正解は4・・・(答)です。空欄の前の文章を、空欄の後の文章で言い換えているので、「つまりは」が正しいです。

(5)正解は2・・・(答)です。「意味するものと意味されるものの関係は、つねに不均衡でありつづける」の不均衡に該当する説明があるものは選択肢2・3・5です。

ここで「意味するものと意味されるもの」はその前文に対応しているので、「意味するもの=意味を付与するもの=言葉」と「意味されるもの=意味を付与されるもの=心や感情」です。

したがって、2が正しいことがわかります。3は心や感情は常に言葉より不足している、と読み替えられるので誤りです。5は言葉の数を問題にしているのではないので誤りです。

SCOAの言語では言葉の意味に時間をかけず、どれだけ長文読解に時間を使えるかが勝負です。

SCOA-Fでは誤謬率が計測されないので、言葉の意味でわからない問題が出題された場合は即座に勘で回答して次の問題に進んでください。

※誤謬率の詳細は「SCOAは全部埋めるべき?誤謬率は計測されない?される科目もあるのでご紹介します」をご覧ください。

知識問題は知ってるか・知らないかの二択なので、ウダウダ悩むのは時間の無駄です。

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数理

数理=数学のことです。

SCOAの受検までに時間がない人は数理と、この後ご紹介する論理にできるだけ勉強の時間を割いてください。

SCOAの数理の出題範囲は以下です。

  1. 四則計算
  2. 一次方程式
  3. 二次方程式
  4. 不等式
  5. 数列
  6. 数的推理

1〜4は解き方を覚えている人も多いと思いますので、それに該当する人はサクッと見直して、数列と数的推理に時間を使いましょう。

数列では以下のような問題が出題されます。

【例題】

次の数字はある規則性にしたがって並んでいる。空欄にあてはまる数字はどれか。

16、24、32、40、48、【 】、【 】

  1. 56、63
  2. 56、64
  3. 56、65
  4. 55、65
  5. 55、64

【解答&解説】

「後ろの数-前の数」を求めると、

  • 24-16=8
  • 32-24=8
  • 40-32=8
  • 48-40=8

なので、与えらえた数列は8ずつ増加していることがわかります。

よって、空欄は48+8=56、56+8=64なので、正解は2・・・(答)です。

※数列の対策方法については「SCOAの数列問題の例題と解き方のコツをわかりやすく解説」をご覧ください。

数的推理では以下の3分野から問題が出題されます。

  1. 文章題
  2. 数の性質
  3. 図形

文章題では濃度問題や速度算、損益算など幅広い分野から問題が出題されます。

以下を必ず覚えておきましょう。

  • き・は・じの法則(速度算の解き方)
  • 溶液の濃度の公式
  • 仕事算の解き方
  • 旅人算の解き方
  • 損益算の用語と解き方

数の性質では以下のような問題が出題されます。

【例題】

√5やπのような数を何と呼ぶか。

  • 整数
  • 自然数
  • 素数
  • 無理数
  • 有理数

【答え】無理数

SCOAを受検予定の人は以下の用語の意味を必ず暗記しておいてください。

  • 実数
  • 有理数
  • 無理数
  • 整数
  • 有限小数
  • 循環小数
  • 無限小数
  • 自然数(=正の整数)
  • 負の整数
  • 素数

そして、最後の図形ですが、SCOAで出題される図形問題は一定の知識が必要がないと解けない問題が多いです。

図形の具体的な対策方法については「SCOAの図形問題を例題で解説!暗記必須の11個の知識も図解でご紹介!」をご覧ください。

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論理

SCOAの論理では以下3つの問題が出題されます。

  • サイコロ
  • 推論
  • 判断推理

SCOAの受検までに時間がない人は推論と判断推理を重点的に対策してください。

推論の例題や対策方法は「SCOAの推論とは?解き方のポイントを例題でわかりやすく解説」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

判断推理では以下2つの問題が頻出なので、必ず解き方を覚えください。

【例題1】

以下の図のような道があるとき、点Aを出発して点Bへ行く最短経路は何通りあるか。

道の図
  • 50通り
  • 56通り
  • 62通り
  • 68通り
  • 74通り

【解答&解説】

交差路またはT字路の間を1つの道として見ると、点Aから点Bに最短距離で行くためには、右に5つ、下に3つの合計8つの道を移動することになります。

よって、全部で8つの道から下に3つの道を選んだ組み合わせなので、組み合わせの公式を使って8C3=(8×7×6)/(3×2×1)=56[通り]・・・(答)となります。

【例題2】

円周上に等間隔に8個の点を取り、その中から3個の点を結んで三角形を作るとき、何個の三角形ができるか。

  • 32個
  • 44個
  • 56個
  • 68個
  • 80個

【解答&解説】

以下の図のように、円周上に等間隔に8個の点A〜Hをとって考えます。

8個の点A〜H

8個の点のうち3個の組み合わせで三角形を作ることができます。

よって、異なる8個のものから3個を選んだ組み合わせなので、組み合わせの公式を使って8C3=(8×7×6)/(3×2×1)=56[個]・・・(答)となります。

※「SCOAの判断推理とは?問題例や対策方法を徹底解説」もぜひ合わせてご覧ください。

英語

SCOAの英語の出題範囲は以下です。長文読解は出題されません。

  • 発音
  • 英単語の意味
  • 空欄補充
  • 英会話
  • 英文和訳
  • 和文英訳

英語の例題や対策方法は「SCOAの英語を完全解説!単語レベルや例題・対策方法は?」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

SCOA-Fの受検方式は?

SCOAでは以下4つの受検方式が用意されています。

  • ペーパーテスト
  • 自宅受検型WEBテスト
  • テストセンター
  • SCOA cross

※それぞれの詳細は「SCOAで電卓・メモ用紙は使える?電卓は使えませんがメモ用紙はOKです!」をご覧ください。

SCOA-Fの受検方式はペーパーテストまたはテストセンターとなります。

ペーパーテストの受検場所は企業の会議室またはブースです。

ペンとメモ用紙のみで問題を解きます。

カンニング防止の観点からペンとメモ用紙は企業から付与されることが多いですが、中には付与しない企業もあるため、自分でも持参しておくと安心です。

※ペーパーテストの詳細は「SCOAはマークシート・筆記試験?PCから受検するWEBテスト形式もあります!」をご覧ください。

テストセンターは専用の試験会場にまで出向き、試験会場に設置されているPCからSCOA-Fを受検します。

※テストセンターの詳細は「SCOAのテストセンターとは?会場や対策方法・持ち物は?練習に使うのはあり?服装やメモ用紙は?」をご覧ください。

試験会場ではペンとメモ用紙が配布されるので、それを使って問題を解くことになります。

自分で持参したペンとメモ用紙を使うことはできないのでご注意ください。

ちなみにですが、SCOAでは電卓の使用は認められていないので、その点もご注意ください。

※「SCOAで電卓・メモ用紙は使える?電卓は使えませんがメモ用紙はOKです!」もぜひ参考にしてください。

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今回はSCOA-Fの出題科目や試験時間・例題などを取り上げました。

SCOAは近年、導入する企業や自治体が増えています。早めに対策しておくことを心がけましょう。

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